子供の肥満
●子供の肥満は親の責任
「太っている子は親も太っている」
乱暴な言い方ですが、多くの人が納得しませんか?
実は、このことは統計的にも立証されています。
両親とも肥満
子どもの肥満発生率:80%
母親のみ肥満
子どもの肥満発生率:70%
父親のみ肥満
子どもの肥満発生率:30%
両親とも普通
子どもの肥満発生率:10%
遺伝的に太りやすい体質が親から子へ受け継がれているという考え方もできます。
しかし、それよりも、母親の食事の内容や生活習慣が子供とほぼ同じになっていることがほとんどの原因です。
肥満の原因の7割は生活環境の問題です。
親子揃って太っている場合は、まず親の食生活や生活スタイルを見直すこと。
この場合は問題点がはっきりしているので、改善方法も見つけやすいです。
一方、「親は太っていないのに子供は肥満」というケース。
本当に病気や体質の問題であったり、親の異常な過保護や親が疎遠な時期があったなど、親子の関係や家庭環境が複雑な場合もあり、肥満の解消が非常に難しいことがあります。
肥満の問題点
大人になっても肥満になりやすい
子供の肥満は、通常は病気に直結するものではありません。
しかし、肥満の子供の60〜80%が成人肥満につながる危険があります。
肥満のままだと、大きくなって生活習慣病、成人病などに直結する可能性が高くなります。
子供でも生活習慣病にかかる
最近の傾向としては、子供の肥満の段階から高血圧、高脂血症、糖尿病、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群などの健康障害が発生する割合が増えてきています。
「まだ成長期だから」と安心していられないのが現状です。
太りすぎの問題点
運動能力で劣る面が出てくる
走ること、飛ぶこと、持久力が必要なことが苦手な傾向が強くなる。
筋肉や骨に負担がかかり、けがにもつながりやすくなる。
また、「デブ」と見られるて傷ついたり、引け目を感じてしまうようになります。
いじめ・不登校の心配
太っていることで目立ち、それがコンプレックスにつながったり、人からバカにされてしまうことがあります。
流行の服が着られなかったりすると、それだけで友達ができにくいこともあります。
成長期にある子供は、親が思うよりもずっと外見へのこだわりが強くなってきます。
それが続くと、いじめや不登校への原因になります。
(C)AMUZENET