学資保険は必要か?
●学資保険(こども保険)は必要?
それぞれの家族の状況や考え方によって異なりますので、一口にはいえません。
「学資保険(こども保険)は教育資金を準備する手段の1つ」でしかないということ。
確かに学資保険は親に万一のことがあった場合でも、それ以降の保険料払い込みが免除されたうえに(通常は保険料払込免除特約が付加されています)、「満期学資金+祝い金」は全額受け取れる事が最大のメリットです。
しかし、親に万一のことがあった場合の子供の教育資金は何も学資保険でなくても生命保険で十分かもしれませんし、契約内容によって受け取れる子供が死亡した際の死亡給付金は必要あるでしょうか。
●保障型学資保険
特に子供の医療保障や育英年金(養育年金)が付いた保障型学資保険の場合、子供の医療保障は掛け金の安い共済で十分かもしれませんし、育英年金も生命保険で十分かもしれません。
もちろん人それぞれ考え方が異なりますので一概には言えませんが、こう考えると何も返戻率が100%を下回る保障型学資保険って意外と加入するメリットは少ないように感じます。
現に近年ではソニー生命などの貯蓄性を重視した学資保険は新規契約者数を伸ばしていますが、逆に返戻率が100%を下回るかんぽ生命(旧郵便局)などの保障型学資保険の新規契約者数は減少しているようです。
確かに利回りの良かった時代は学資保険は加入しなければ損すると言っても過言ではない金融商品でしたが、利回りの低い現在では、何も学資保険にこだわらなくても、貯蓄やその他の資産運用を考えるという手も大いに考えなければいけません。
◆教育資金は準備できる◆
貯蓄やその他の生命保険、さまざまな投資(株式・国債など)などで子供の将来の教育資金を準備することも当然可能ですし、それぞれにメリットとデメリットがあります。
それらをよく検討し、自分たちにあった最適な方法で教育資金を準備すればいいと思います。
将来のことよりも現在のことの方が大切だからです。
◆学資保険に加入する前に◆
学資保険(こども保険)に加入する前に、まずは親に何かあった場合のことを考えたほうが良いでしょう。
「学資保険(こども保険)はあくまでも子供の将来の教育資金のための保険」です。
もちろん保険契約者(親)に万一(死亡・重度障害)のことがあった場合には、それ以降の保険料の支払いが免除され、満期学資金や祝い金は受け取れますが、逆にいえばそれだけしか保障されないのです。
ですので、まずは親の保障を充実させ、親に万一のことがあった場合でも残された家族が生活に困らないようにすることが大切なのです。
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