食生活コレってアリ?


母乳のメカニズムと与え方についての正しい知識を学びましょう

タバコは、おっぱいの成分には影響しない


答えは→×

乳汁中に移行することが報告されています。

タバコに含まれるニコチンは、神経に作用して腸や血管を収縮させる強力な毒物。

母親が1日に最低20本のタバコを吸ったため、母乳にニコチンが移行して、不眠、下痢、嘔吐、頻脈、循環器障害などの障害が起こったという報告さえあります。

また、授乳時以外であればいいという問題でもなく、赤ちゃんのいる部屋に喫煙者がいれば、赤ちゃんが煙を吸い込んでしまう受動喫煙の問題もあります。

授乳の直前にビールを飲むとおっぱいの出がよくなる

答えは→理論的には○
だけど直前・飲みながらは絶対×


アルコールは、血管を拡張し血行をよくする働きがあるので、理論的には、授乳前に飲むとおっぱいの分泌も多くなると考えられます。

しかし、飲酒直後に授乳すると高濃度でアルコールが赤ちゃんの体に入ってしまいます。原則的には×

どうしても飲みたい場合は、次まで間隔のある授乳直後に、コップに半分までで。

低アルコールビールならOK

答えは→×
「低」でもアルコールは入っています。


低アルコールビールでも、アルコール分は含まれていますし、油断してたくさん飲むと、結果的に血液中のアルコール濃度が高くなることにつながります。

この場合もどうしても飲むなら授乳直後に、ほんの少量を心がけて。

餅を食べるとおっぱいの出がよくなる

答えは→×

残念ながら「これを食べたらおっぱいに効く」という食べ物は今のところありません。

餅には、おっぱいの出がよくなる成分は含まれていません。

質のよい母乳とは、栄養バランスのよい食事から作られるもの。

いろんな栄養素をまんべんなくとることが大切です。

どんな薬でも飲んじゃダメ

答えは→×
飲んでもいい薬もあります。


薬も母乳に移行しますが、抗うつ剤やステロイド剤など赤ちゃんに影響の強いもの以外は、ほとんど影響のないものもあります。

辛い症状をがまんせず、医師に相談の上、安全なものを処方してもらいましょう。

甘いもの、脂肪のあるものを食べてもおっぱいが詰まらない

答えは→×
とりすぎると高脂肪のおっぱいになります。


母乳の成分のうち、タンパク質や乳糖は母親の栄養状態に影響されませんが、脂肪は食事内容に簡単に影響されます。

摂りすぎると、高カロリーで脂肪分の多いおっぱいになり、詰まりやすくなります。

脂肪分の多い生クリーム類はダメ、あんこは○

答えは→×

確かに生クリームたっぷりの洋菓子に比べ、和菓子は脂肪分は控えめですが、糖分が多く、カロリーは高め。

疲れているときは甘いものが欲しいものです。

どうしてもというときは、和菓子を少量だけ摂りましょう。

塩辛い物を食べるとおっぱいがその味になる

答えは→×
味がそのまま反映されるわけではありません。


同じの母乳でも、食べたものによって母乳の成分は微妙に異なります。

しかし、食べたものの味がそのまま伝わっているわけではありません。

コーヒーを飲むと赤ちゃんが寝なくなる

答えは→×
摂りすぎは赤ちゃんも不眠に。


コーヒーを大量に飲むと、赤ちゃんにイライラ状態や不眠傾向が現れるという報告があります。

しかしこれは長期間、しかも1日に20杯もの大量に飲んだ場合のこと。

1日に1杯程度であれば、問題はありません。

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