母乳不足の場合のミルクの足し方
●母乳をベースにミルクを足します
母乳が不足している場合や、昼間働いていて母乳をあげられないときは、母乳にミルクを足す混合栄養にします。
混合栄養の基本的な考え方は、「母乳が少しでも出るのならその母乳を大切に」ということですから、母乳の出方のパターンをつかんで、それに応じたミルクの足し方を考えることが大切です。
一口に母乳不足といっても、ほとんど出ない場合、一回量が足りない場合、時間帯によって出方が悪くなる場合があります。
一時的に不足することもありますから、最初からミルクに頼らないで、まず母乳を与えてミルクで不足を補いながら、自分に合った方法を見つけましょう。
母乳不足を知るには、赤ちゃんが満足した様子で乳くびを離すかどうか、授乳間隔が短すぎないか、うんちの回数が減ってこないか、いつも不きげんで眠りが浅いか、などを参考にします。
不足が疑われるときは、体重をはかって一日の体重増加量を調べてみることも大事です。
生後2〜3カ月で一日20〜30gふえているのなら心配はいりませんが、一日15g以下なら母乳不足を疑って小児科医で健診を受けましょう。
●ミルクをいやがるときもあせらずに
母乳の味や乳首に親しんできた混合栄養の赤ちゃんが、生後2〜3カ月ごろから急にミルクをいやがるようになることがあります。
母乳とミルクの味の違いや、乳首の感触の違いがわかってくるのかもしれません。
ミルクを無理に与えようとすると、ますますミルクぎらいになります。
母乳不足がさほどでない場合は、果汁や野菜スープ、おもゆなどで補っておき、早めに離乳食を与え始めます。
母乳が必要量の半分にも満たない場合は、思い切って母乳をやめます。
やめると2〜3日して、ミルクをよく飲むようになります。母乳をやめるかどうかについては、小児科で相談するとよいでしょう。
●母乳不足を知る目安
20分以上乳房に吸いついていても、赤ちゃんが不満足そう。
生後半月以上たてば、飲んだあと、2〜3時間はもつはず。30分くらいで飲みたがるようなら母乳不足の疑い。
1週間に一度体重をはかり、増え具合を確認。
※生後2〜3カ月で一日平均の増加量が15g以下なら母乳不足。
便の回数が急に減った、量も少ない、便秘がちというときは、母乳不足が原因の疑い。
●母乳不足のタイプいろいろ
母乳は出るが一回の量が少なく、赤ちゃんが満足できない。
朝や夜は母乳が十分に出が昼間が出ない。
吸われれば出るけど満腹できる量は出ない。
●ミルクの足し方
一回量が少ないときは、毎回母乳を飲ませたあとに、ミルクをプラス。
母乳の足りる朝と夜はたっぷり与え、日中はミルクをプラス。
ほとんど母乳が出ない場合は、母乳はおやつ替わりの感覚で。
(C)AMUZENET