◆おむつかぶれとは◆
おむつの中の湿度が高くなると、皮膚がふやけて傷つきやすい状態になります。
もともと赤ちゃんの皮膚は未熟で薄く皮脂の分泌も少ないので、外的な刺激に対する抵抗力が弱く、おむつの繊維が当たっただけでも小さな傷がたくさんできてしまいます。
おむつかぶれは、そのような状態の皮膚に、うんちや尿に含まれる酵素、尿素、細菌やカビなどが刺激を与えることでできます。
それ以外にも、おむつの繊維やゴム、合成樹脂、洗剤、パウダーなどの刺激によって起こる場合もあります。
◆おむつかぶれの症状◆
おむつが当たっている部分だけ赤く炎症を起こします。
症状は、おむつが当たる部分が赤く炎症を起こし、ブツブツと小さな発疹ができ、ただれたようになります。さわるととても痛がります。ひどくなると真っ赤にはれ上がることもあります。
おむつかぶれは、おむつが直接当たっている部分にのみ炎症が起きるのが特徴で、しわの奥は赤くならないのが特徴。
◆ケア方法◆
まずは予防が第一で、こまめにおむつをかえて、おしりを清潔で乾燥した状態に保つことが大切。
とくにうんちのときは、ぬれタオルやぬらしたティッシュで汚れをふき取ったり、座浴やシャワーで洗い流し、おしりをよく乾かしてからおむつをつけるようにします。
●症状が出ているときは
症状が出ているときは、ゴシゴシこすらないこと。
またお湯でしぼったタオルなどでふくと皮膚の脂分を落とし、かえって悪化させることになります。
うんちのときは少量のオリーブオイルをしみ込ませた脱脂綿でふき取るようにするといいでしょう。
軽いおむつかぶれならすぐに治ります。強い症状の場合や、長引く場合は、皮膚科か小児科を受診して、亜鉛華軟膏や、炎症を抑える軟膏を数日間塗ります。
清潔にしてよく乾燥させ、医師の指示どおり薬を塗っていれば、数日間で治ります。
おむつかぶれができやすい子は、たびたび繰り返す傾向があります。おむつかぶれにならないように、日ごろからのケアを心がけることが大切です。