年齢別注意点


指しゃぶり・おしゃぶりの症状・注意点について紹介します

★3才までなら心配なし
3才まで、というのはまだ歯が入れ代わっていない乳歯の段階です。

この頃は指しゃぶりで歯並びが悪くなることはほとんどありません。

仮に乳歯の歯並びに多少の問題が発生しても、永久歯に後遺症を残すことはまれです。

また、このころの指しゃぶりは発達過程の一過性のものなので、放置しておけば自然になくなっていくのが一般的です。

しかし、3〜4才を過ぎても指しゃぶりをしている場合。

この場合は永久歯が生える直前まで指をしゃぶっていると、永久歯の歯並びに影響が出る可能性があります。

3才を過ぎても続いている場合は、意識して徐々に指しゃぶりをやめさせる方向に持っていかなければなりません。

だいたい4才までが最後のラインになります。

★5〜6才を過ぎてから
個人差がありますが、一般的に6才ごろから徐々に永久歯が生え始め、12〜13才あたりですべての歯が永久歯に生えかわります。

5〜6才になっても、指しゃぶりが続いている場合は、早急にやめさせる必要があります。

永久歯の歯並びは矯正をしない限り直ることはほとんどないからです。

★虫歯の原因にはならない
乳歯の虫歯は永久歯の歯並びに影響があるので、できるだけ避けたいもの。

虫歯は口の中の虫歯菌と糖が合わさってできる酸が、歯の表面をとかして始まるものです。

したがって、指しゃぶりが虫歯の直接の原因になることはありません。

★4〜5才以降の指しゃぶりはやめさせ方に注意
4〜5才を過ぎても頑固に指しゃぶりを続けている場合、やめさせるには時間がかかります。

無理やりやめさせようとすると逆効果になる場合もあります。

たとえば、指しゃぶりのかわりにタオルを強くしゃぶるようになったり、ほかのものをしゃぶるようになったり。

これでは、歯並びに悪影響を及ぼすことでは変わりありません。

いきなりではなく、段階を踏んでみてはいかがでしょうか。

たとえば、眠いときにしゃぶるなら、しゃぶるスキを与えないように寝る寸前までお話を聞かせてあげる。

また、なかなかやめられない指しゃぶりは、子どもの不安や寂しさに原因があることもあります。

その不安や寂しさを解消することが、やめさせる一番の特効薬になる場合もあるのです。

これを裏付ける例は、2人目の子が生まれたとたんに上の子の指しゃぶりが再発するケースです。

いわゆる「赤ちゃん返り」の一種でしょう。

このケースは大人が下の子に注目しすぎて上の子が寂しくなったことが原因にあります。

こういうときは上の子のために時間を作って、一緒に遊んであげたりして子どもをストレスから解放してあげる工夫が必要でしょう。

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