親子関係のメカニズム
「育てにくい子」、「遅れや障害が心配な子」色々な難しい子供がいます。
しかし、それらの子供にはある共通の特徴があるのです。
●親子関係の進みにくい子
それは、「成長の土台である親子関係が、もともと進みにくい傾向のある子だった」ということ。
「愛情が足りないから」とかおっしゃるような場合も、「親子関係が進みにくい子だったから、お母さんの愛情を持ちにくくなってしまった」ということが言えるのです。
言葉や発達が遅れがちな子どもの場合も、「能力が足りない」という側面以上に、「もともと親子関係が育ちにくい子なので、発達の土台が育ちにくく、その結果、よけいに力を発揮しにくい状態になってしまう」という面が大きいのです。
●親子関係を育てる
つまり、「育てにくい子」の場合も、「言葉や発達の遅れが心配な子」の場合も、表面的な様子だけで判断するのではなく、「親子関係という土台が育ってきているかどうか」ということに注目してほしいのです。
親子関係という土台が育っていっているようなら、今はその土台をしっかり育てる時期。
「ヤンチャだったが、大人になったらおだやかで優しい人になった」、「言葉が遅くて心配したが、うるさいぐらいのおしゃべりになった」こういった話はよく聞きます。
貯えていた力を、ある時期を境に、一気に発揮していくタイプは、むしろ成功者や大物に多いような気もします。
しかし、親子関係という土台が不安定であれば、本来の成長力にブレーキがかかっている状態と言えます。
「本来の個性を発揮できていない状態」なのです。
また、小学校に入学してから、LD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)など、情緒障害の心配があると言われるというケースもあります。
こういった情緒発達の問題のある子も、土台となる親子関係に着目していけば解決の糸口が掴めてくるはずです。
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